コース目次 / 第0章

はじめに — 許された環境にも、線はある

CTFが「許された環境(c)」として合法なのは主催者の許可があるからだと確認します。その許可に範囲があることを押さえ、法と倫理ゲートに同意します。

第0章 / 全5章目安 約5分この章のゴール: CTFが許された環境である理由と、その許可に範囲があることを理解する

sec-law で引いた線を思い出してください。実習してよい相手は3つ——(a) 自作環境・(b) 自分の許可環境・(c) CTF 競技の中。このコースは、その3つめ (c) CTF を、安全に歩くための作法です。

CTF(Capture The Flag)は、用意された問題を解いて「フラグ」という合言葉を見つける競技です。攻撃の技術を、堂々と・合法に振るえる数少ない場——だからこそ、学習者にとって最高の練習場になります。

なぜ CTF は合法なのか

ここを取り違えないことが、この章の芯です。

CTF で攻撃していいのは、あなたの技術が高いからでも、相手が弱いからでもありません。主催者が「この問題サーバを、この期間、攻撃していい」と許可しているからです。sec-law の言葉で言えば、アクセス管理者の承諾がある。だから適法。
つまり CTF の「許された」は、主催者の許可の上に立っている。その許可がある範囲でだけ、あなたは自由に攻撃できます。

許可には、必ず範囲がある

「CTF なら何でもしていい」ではありません。許可には、必ず範囲(スコープ)が付いています。

たとえば——攻撃していいのは問題サーバだけで、大会のインフラ(スコアボードや配信基盤)を攻撃してはいけない。他の参加チームを攻撃してはいけない。フラグを他人と共有してはいけない。こうした「してよいこと・いけないこと」が、大会ごとの規約(ルール)に書かれています。
規約の外に出た瞬間、そこは「許された環境」ではなくなります。sec-burp のスコープ設定が「許可された相手だけを触る」の実装だったのと、まったく同じ発想です。

このコースの地図

法と倫理ゲート

手を動かす前に

このコースは攻撃の技術に触れます。実習してよい相手は、次の3つだけです。

  • (a) 自分で作った練習用のやられ環境(このサイトが配る自作ターゲット)
  • (b) あなた自身の許可された環境(自分の Thousand SKY・secret-notes-ctf など)
  • (c) CTF 競技の中(規約の範囲で)

実在する第三者のシステムを許可なく触ることは、不正アクセス禁止法に触れます。 このゲートは、その線引きを毎回の入口で確かめるためのものです。詳しくは「セキュリティの法と倫理」へ。

このコースにコードは出てきません。競技に出る前に整えておく、3つの作法を扱います。

章 学ぶこと
第1章 競技規約の読み方 — 参加前に必ず確かめること
第2章 フラグとフェアプレー — 共有しない・持ち出さない
第3章 転載しない writeup — 自分の言葉で書く作法

準備ができたら、次の章へ。まずは、参加ボタンを押す前に読む「規約」からです。

こうなっていればOK

卒業まであと4章です。

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