コース目次 / 第2章

フラグとフェアプレー — 共有しない・持ち出さない

フラグを競技中に共有しないこと、問題や解答を外に持ち出さないこと、他人の成果を盗まないことを押さえます。フェアプレーが競技を成り立たせる土台だと理解します。

第2章 / 全5章目安 約7分この章のゴール: CTFのフェアプレーの核(フラグ共有の禁止・持ち出しの禁止)を身につける

フラグは、あなたが問題を解いた証です。この章は、そのフラグと解答をめぐるフェアプレー——競技を競技として成り立たせる、最低限の約束です。

法と倫理ゲート

手を動かす前に

このコースは攻撃の技術に触れます。実習してよい相手は、次の3つだけです。

  • (a) 自分で作った練習用のやられ環境(このサイトが配る自作ターゲット)
  • (b) あなた自身の許可された環境(自分の Thousand SKY・secret-notes-ctf など)
  • (c) CTF 競技の中(規約の範囲で)

実在する第三者のシステムを許可なく触ることは、不正アクセス禁止法に触れます。 このゲートは、その線引きを毎回の入口で確かめるためのものです。詳しくは「セキュリティの法と倫理」へ。

フラグを、共有しない

いちばん大事な一線です。

競技中に、フラグや解法を他のチーム・他の参加者と共有しない。これは、ほぼすべての CTF で明確な規約違反(flag sharing)であり、発覚すれば関係者もろとも失格になります。
理由は単純です。CTF は「自分(たち)の力でどこまで解けるか」を競う場。フラグを配り合えば、その前提が崩れ、真剣に取り組んだ人たちへの裏切りになる。自分の力で立てた旗だけが、自分のもの——この一線が、競技の背骨です。

チーム戦なら、チームの中で協力するのは当然 OK です。線は「チームの外に出さない」。SNS に「フラグ取れた! flag{...}」と貼るのも、まだ大会中なら他人への答え配りになります。

問題や解答を、持ち出さない

大会が終わっていない間、問題そのものを外に出すのも避けます。

問題文・配布ファイル・自分が見つけた解法を、大会中に外部へ公開したりアーカイブに上げたりしない。多くの大会は、問題の再配布や事前・競技中の漏洩を禁じています。問題は主催者(や作問者)の著作物でもあり、勝手に配れば sec-law の著作権の線にも触れます。
「終わってから、許された範囲で writeup を書く」——それが正しい順序です(次章)。

他人の成果を、盗まない

逆向きの話もしておきます。他人のフラグや解法を、盗んで自分のものにしない。

  • 他チームの通信やスコアボードから、フラグを盗み見て提出する——これはスコープ外攻撃であり、不正です。
  • 誰かの writeup の下書きや、共有された解法を無断で使って順位を上げる——フェアではありません。

CTF の楽しさは、順位そのものより「自分で解けた」という手応えにあります。盗んだフラグは、順位の数字を上げても、あなたの中には何も残しません。解けなかった問題は、大会後の writeup で学べばいい。その学び方の作法が、次の章です。

持ち帰る一言

自分で立てた旗だけが、自分のもの。 フラグや解答を競技中に共有しない・問題を持ち出さない・他人の成果を盗まない。フェアプレーは、CTF を「力を試す場」として成り立たせる土台です。次は、大会が終わったあと——学びを自分の言葉で残す、転載しない writeup の書き方です。

こうなっていればOK

卒業まであと2章です。

この章はまだ完了していません。