コース目次 / 第1章

持ち帰り準備 — コンパイラを用意する

MacはCommand Line Tools、Windowsはw64devkitを解凍するだけ。

第1章 / 全5章目安 約25分この章のゴール: ターミナルでコンパイラのバージョンが表示される
お使いのパソコン
手順が切り替わります

ここからはあなたのパソコンの中の話です。

Mac をお使いの方

Macは、もう入っているかもしれません。まず確かめます。

Windows をお使いの方

Windowsは、解凍するだけです。管理者権限も、インストーラも要りません。

今日のゴール

ターミナルでコンパイラのバージョンが出ること。それだけです。

Mac をお使いの方

1. まず打ってみる

「ターミナル」を開いて(Launchpad の「その他」の中、または Spotlight で ターミナル と検索)、そのまま打ちます。

VS Codeのターミナルターミナル
clang++ --version

行頭の $ は「ここからコマンド」という目印です。$ は打たないでください。

こう出れば、もう入っています(数字は違って構いません)
Apple clang version 21.0.0 (clang-2100.1.1.101)
Target: arm64-apple-darwin27.0.0
Thread model: posix

出ないときは「コマンドラインデベロッパツールをインストールしますか?」というダイアログが出ます。「インストール」を押して、終わるまで待ちます(初回は数分〜十数分)。終わったらもう一度打ってください。

これは Apple が配っている開発者向けの道具一式で、C++のコンパイラ clang++ もその中に入っています。ミニ体験コースの Git / Linux をやった方は、もう入っているはずです。

g++ と打っても同じものが動きます。Macでは g++ は clang++ の別名で、本家のGNU版ではありません。このコースの手順はどちらでも同じ結果になりますが、表記は clang++ に統一します。

Windows をお使いの方

1. w64devkit を手に入れる

WindowsでC++を始める道はいくつもありますが、このコースは w64devkit ひとつに絞ります。理由は下の注記に書きます。

  1. ブラウザで w64devkit の配布ページ を開きます
  2. Assets の中から、名前に x64 が入っている .7z.exe を押します(約60MB)
  3. ダウンロードした .exe をダブルクリックすると、展開先を聞かれます。C:\w64devkit のように短くて分かりやすい場所を指定して展開します

これはインストーラではなく、自己解凍する書庫です。展開されるだけで、レジストリもシステム設定も変わりません。管理者権限も要りません。いらなくなったらフォルダごと削除すれば、跡形もなく消えます。

2. 開発用の窓を開く

展開したフォルダの中に w64devkit.exe があります。これをダブルクリックしてください。黒い窓が開きます。

これはふつうのPowerShellではありません。コンパイラに必要な設定が済んだ状態の、Unix風のシェルが開きます。このコースのコマンドは、すべてこの窓の中で打ちます。
毎回 w64devkit.exe から開く、と覚えてください。

VS Codeのターミナルターミナル
g++ --version

行頭の $ は「ここからコマンド」という目印です。$ は打たないでください。

バージョンが出れば成功です。

なぜ Visual Studio ではないのか。Visual Studio Community は7GBを超え、別のエディタが付いてくるので、このサイトで使っている VS Code の流れが途切れます。「15分の試食」に7GBは釣り合いません。
そして正直に書きます。w64devkit は個人が公開しているもので、Microsoft や GNU の公式配布物ではありません。広く使われていて更新も続いていますが、会社のパソコンなど、入れるものに決まりがある環境では使わないでください。その場合は Visual Studio が正しい選択です。

作業用のフォルダを作る

Mac をお使いの方

VS Codeのターミナルターミナル
mkdir ~/Desktop/kazuatecd ~/Desktop/kazuate

行頭の $ は「ここからコマンド」という目印です。$ は打たないでください。

Windows をお使いの方

w64devkit.exe の窓で打ちます。

VS Codeのターミナルターミナル
mkdir ~/kazuatecd ~/kazuate

行頭の $ は「ここからコマンド」という目印です。$ は打たないでください。

この窓の ~ は Windows のユーザーフォルダ(C:\Users\あなたの名前)を指します。エクスプローラーからも開ける、ふつうの場所です。

日本語やスペースは使いません。これ以降のコマンドは、すべてこのフォルダの中で打ちます。

うまくいかないときは

「command not found」と出る

Command Line Tools が入っていません。もう一度 clang++ --version を打って、出てきたダイアログから入れてください。

ふつうの PowerShell やコマンドプロンプトで打っていませんか。 w64devkit.exe をダブルクリックして開いた窓の中で打ってください。

7z.exe を開こうとしたらセキュリティの警告が出た

Windows は、ダウンロードした実行ファイルに警告を出します。配布元(GitHubの w64devkit のページ)から落としたことを確かめたうえで、「詳細情報」→「実行」で進めてください。

心配なら、無理に進めないでください。このコースは試食章だけでも十分に値打ちがあります。

こうなっていればOK

卒業まであと3章です。

この章はまだ完了していません。