コース目次 / 第1章

持ち帰り準備 — rustupを入れる

rustup で Rust 一式を入れます。Windowsは追加で数GBかかることを先に予告します。

第1章 / 全5章目安 約40分この章のゴール: ターミナルで cargo --version がバージョンを表示する
お使いのパソコン
手順が切り替わります

この章がこのコースでいちばん重いところです。先に正直に書きます。

入るものの大きさ。Macで /.rustup と /.cargo を合わせて約1.4GB(この教材を書いた環境の実測)。Windowsはこれに加えてVisual Studio Build Tools が数GB入ります。
時間はMacで20分、Windowsで1時間前後を見ておいてください。ほとんどがダウンロード待ちです。
待っている間にできること: 試食章に戻って、3つの断片をもう一度いじってみてください。エラーメッセージの読み方に慣れておくと、第3章がぐっと楽になります。

ここで止めても構いません。容量や時間が厳しいなら、別の言語を試食するのは正しい選択です。Rustはあとで戻ってきても遅くない言語です。

今日のゴール

ターミナルで cargo --version を打つと、バージョンが出ること。

Mac をお使いの方

1. rustup を入れる

Rustは rustup という公式の管理ツールから入れます。1行です。

「ターミナル」を開いて(Launchpad の「その他」の中、または Spotlight で ターミナル と検索)、次の1行を打ちます。

VS Codeのターミナルターミナル
curl --proto '=https' --tlsv1.2 -sSf https://sh.rustup.rs | sh

行頭の $ は「ここからコマンド」という目印です。$ は打たないでください。

この1行は Rust公式サイトのインストールページに載っているものです。ネットで見つけたインストールコマンドは、必ず公式ページのものと見比べてから打つ癖をつけてください。

途中で選択肢が出ます。1) Proceed with standard installation (default - just press enter) のまま Enter で構いません。

ダウンロードに数分から十数分かかります。終わるとこう出ます。

こう出れば成功
Rust is installed now. Great!

Command Line Tools が入っていないと、途中で「入れますか」と聞かれます。そのときは案内どおり入れてください(Appleの開発者向け道具一式で、Rustが実行ファイルを組み立てるのに使います)。

2. ターミナルを開き直す

ここが引っかかりどころです。rustup は設定ファイルにパスを書き足しますが、いま開いているターミナルはそれをまだ知りません。

ターミナルを閉じて、開き直してください。

VS Codeのターミナルターミナル
rustc --versioncargo --version

行頭の $ は「ここからコマンド」という目印です。$ は打たないでください。

こう出る(数字は違って構いません)
rustc 1.97.1 (8bab26f4f 2026-07-14)
cargo 1.97.1 (c980f4866 2026-06-30)

Windows をお使いの方

1. 先に知っておくこと

WindowsでRustを使うには、Rust本体のほかに Microsoft の C++ ビルドツールが要ります。Rustが実行ファイルを組み立てる最後の工程で、Windowsの標準的な道具を借りるためです。

これが数GBあります。rustup がその場で「入れますか」と聞いてくれるので、案内に従えば迷いません。ただし時間と容量は本当にかかります。

2. rustup-init.exe を実行する

  1. ブラウザで Rust公式サイトのインストールページ を開きます
  2. 64-bit の rustup-init.exe をダウンロードして、ダブルクリックします
  3. 黒い画面が開きます。ビルドツールが無い場合、ここで「自動で入れますか」と聞かれます。 y で進めてください
  4. Visual Studio Build Tools のインストーラが動きます。数GBのダウンロードと、数十分かかります
  5. 終わったら、rustup の画面に戻ります。1) Proceed with standard installation のまま Enter

ここで席を立って構いません。戻ってきたときに Rust is installed now. Great! と出ていれば成功です。

3. PowerShell を開き直す

ここが引っかかりどころです。rustup が PATH を書き換えますが、いま開いている PowerShell はそれをまだ知りません。

PowerShell を閉じて、開き直してください。

VS Codeのターミナルターミナル
rustc --versioncargo --version

行頭の $ は「ここからコマンド」という目印です。$ は打たないでください。

こう出る(数字や末尾は違って構いません)
rustc 1.97.1 (8bab26f4f 2026-07-14)
cargo 1.97.1 (c980f4866 2026-06-30)

何が入ったのか

名前 役目
rustup Rust本体の出し入れ係。版を上げるのも消すのもこれ
rustc コンパイラ本体。直接打つことはほとんどありません
cargo これから毎日打つもの。プロジェクト作成・ビルド・実行・部品管理を全部やります

これ以降、rustc は打ちません。すべて cargo 経由です。Rustは「道具は1つにまとめる」という思想で、ビルドの設定ファイルを自分で書くことがありません。C++ を触ったことがある人ほど、ここが楽に感じられます。

うまくいかないときは

「command not found: cargo」と出る

ターミナル(PowerShell)を開き直しましたか。インストール直後は、開きっぱなしの窓が新しい設定を知りません。開き直しても直らなければ、パソコン自体を再起動してください。

やっぱり消したくなった

きれいに消せます。これがrustupを使う理由のひとつです。

rustup self uninstall

~/.rustup と ~/.cargo(Windowsは %USERPROFILE% の下)ごと無くなります。Windowsで入れたビルドツールは別途残るので、不要なら「アプリと機能」から消してください。

会社のパソコンで、管理者権限がない

Mac の rustup はホームフォルダにしか書かないので、たいてい入ります。Windowsのビルドツールは管理者権限が要ります。そこで詰まったら、いったん別の言語を試食して、自宅のパソコンで戻ってきてください。

こうなっていればOK

卒業まであと3章です。

この章はまだ完了していません。