コース目次 / 第2章
最初の実行 — 作る・写す・動かす・消す
練習用のフォルダを作って、ファイルを写し・動かし・消します。rm の安全策もここで。
試食章では壊し放題でした。ここからは本物のファイルです。だから最初に、壊さないための規律をひとつ決めます。
この章の約束
この講座で作る・消すのは、renshuu というフォルダの中だけです。これから作る練習場で、そこから外には出ません。
rm は取り消せません。だから「安全な操作を覚える」のではなく、「安全な場所で操作する」ようにします。プロもこうしています。
1. 作業フォルダを作る
まず、置き場所に移動します。
Mac をお使いの方
行頭の $ は「ここからコマンド」という目印です。$ は打たないでください。
Windows をお使いの方
行頭の $ は「ここからコマンド」という目印です。$ は打たないでください。
WSL のホームには「デスクトップ」がありません。Windows のデスクトップとは別世界だからです。このコースの作業フォルダはホームの直下に作ります。
そこにフォルダを作って、中に入ります。
行頭の $ は「ここからコマンド」という目印です。$ は打たないでください。
pwd の結果が .../shell-kit で終わっていれば成功です。
2. 練習場を作る
行頭の $ は「ここからコマンド」という目印です。$ は打たないでください。
memo.txt yotei.txttouch は「空のファイルを作る」コマンドです。2つ以上をまとめて指定できます。
mkdir は make directory、touch はもともと「日付だけ更新する」コマンドで、ついでに無ければ作るという性質があるので、空ファイル作りに使われています。名前の由来は気にしなくて大丈夫です。
3. 写す
行頭の $ は「ここからコマンド」という目印です。$ は打たないでください。
memo-yobi.txt memo.txt yotei.txtcp 元 先。元のファイルはそのまま残ります。
4. 動かす
行頭の $ は「ここからコマンド」という目印です。$ は打たないでください。
furui memo.txt yotei.txt
memo-yobi.txtmv 元 先。こちらは元の場所から消えます。
mv は「名前を変える」コマンドでもあります。 mv memo.txt nikki.txt と打つと、同じ場所で名前だけ変わります。移動と改名が同じコマンドなのは、シェルにとって「名前」と「場所」が同じものだからです。
5. 消す — この章の主役
いよいよ rm です。手順を先に決めます。
行頭の $ は「ここからコマンド」という目印です。$ は打たないでください。
memo-yobi.txt1つめの ls furui で消す前に中身を確認し、2つめの ls furui で何も残っていないことを確認しました。真ん中の rm は何も言わずに消しています。
これが手順です。ls → rm → ls。1回目で「消していいものか」を見て、2回目で「思ったとおりに消えたか」を見る。
慣れると ls を省きたくなりますが、省いた日に事故が起きます。3秒で終わるので、習慣にしてください。
この講座で使わないと決めたもの
| 使わないもの | 理由 |
|---|---|
rm -r フォルダ名 |
フォルダの中身ごと消える。この講座では一度も必要ありません |
rm -rf |
上に加えて、確認も警告も一切しない。最も事故の多い書き方です |
rm * |
* は「ここにある全部」。打ち間違いが致命傷になります |
sudo rm |
消してはいけないシステムの場所まで消せてしまいます |
ネットの記事にはこれらが平気で出てきます。「動かないときはこれで消してから」といった文脈です。意味が分かるまでコピーしないでください。この講座は、これらを一度も使わずに成果物まで到達します。
6. コマンド帳をはじめる
覚えたコマンドを、その場で書き出しておきます。>> は「ファイルの末尾に足す」という意味の記号です(第3章でちゃんと説明します。いまは道具として使います)。
行頭の $ は「ここからコマンド」という目印です。$ は打たないでください。
# はるとのコマンド帳
- pwd : いまどこにいるか
- ls : ここに何があるか
- cd : 移動する
- mkdir : フォルダを作る
- touch : 空のファイルを作る
- cp : 写す
- mv : 動かす、名前を変える
- rm : 消す(取り消せない)これがこの講座の成果物のひとつです。人の書いたチートシートは頭に入りませんが、自分が打ったコマンドを自分の言葉で書いたものは残ります。説明の文は、あとから自分の言い方に変えてください。
ハマったら
「No such file or directory」と出る
いまいる場所と、指定したファイルの場所が違います。まず pwd で自分がどこにいるかを見て、次に ls でそこに何があるかを見てください。この2つでほぼ解決します。
間違えて必要なファイルを消してしまった
正直に書きます。rm で消したものは戻りません。ゴミ箱にも入っていません。
この章で消したのは練習用の空ファイルなので、touch memo-yobi.txt でもう一度作れば同じ状態になります。練習場の中だけで操作する、という約束はこのためにあります。
日本語のファイル名やフォルダ名を使ってもいい?
動きますが、このコースでは英数字だけを使います。日本語やスペースが入った名前は、打つときに引用符が必要になったり、環境によって表示が崩れたりして、覚えることが増えるためです。
なお、ファイルの中身は日本語で構いません(第3章でそうします)。
ZIPで戻したい
このページの下のZIPは、この章を終えた状態のフォルダです。解凍して、その中で作業を続けられます。自分で書き換えた部分は消えてしまうので、先に自分のファイルを別の場所へ待避してから使ってください。
こうなっていればOK
うまくいかないときは、この章の完成ファイル一式(ZIP)をダウンロードして続きから進めても大丈夫です。
卒業まであと2章です。
この章はまだ完了していません。
保存できませんでした(プライベートブラウズ中かもしれません)。この端末に進捗は残りませんが、先へは進めます。